優しくて淋しくて気のいい男友達にも出会えました。その頃他にも、ヒロリンとよく一緒に行ったのは、お昼から営業をしているビブロスと言う店で18歳未満は入店禁止でもほとんどが高校生で入店前に年齢とかいろいろ質問されてたけどみんなごまかして入ってました。私とヒロリンはそこで働く矢部君って名の19歳の男の子と親しくなって、その矢部君が補導員が来ると教えてくれて私とヒロリンをスタッフルームに隠してくれました。スタッフルームにはミラーボールやスポットライトを調整する機材があって矢部君は絶対に触らないと言ってたけど私達は機材で遊んでました。矢部君は両親が離婚して兄弟はいたけどみんな成人してて一人淋しく生活していたのもあったのか私達にとても優しくて困った事があったらいつでも相談においでと言ってくれました。その言葉に私達は甘えて よく土曜の夜なんか遅くなって寮に帰れなくなった時なんかは矢部君のアパートに押し掛けて部屋を占領して矢部君は冬の寒い中でも仕事先の休憩室にバイクで泊に行って私達にアパートを明け渡してくれました。私達は自分勝手に冷蔵庫の中の物を食べたり散らかし放題だったけど矢部君は文句も言わないで鍵を置いてある場所まで教えてくれて自分の居ない時は勝手に部屋を使ってもいいからだから危ないから夜遅くに繁華街でウロウロするんじゃないよと心配してくれました。淋しがりやで優しい矢部君に甘えて沢山迷惑かけてごめんなさい!その他にもビブロスで知り合った良平も親も兄弟もいなくてお婆ちゃんに育てられた孤独な淋しがりやで良平もアパートのすぺあーキーを貸してくれていつでも良平が居ない時でも遊びに来ていいからと部屋を自由に使わせてくれました。昼間良平が仕事に行ってても勝手に良平の部屋でレコード今はCDを聴いたりコーヒー飲んだりでも良平も矢部君も何一つ文句言わないで、二人とも言うことは同じで仕事が終わってアパートに帰って私達が遊びに来てた気配があれば淋しくなくっていいよって言ってくれました。矢部君と良平のアパートはお風呂がなくて木造の隙間だらけの安アパートで陽当たりも破る昼間でも明かりをつけないと薄暗い淋しい部屋でした。