納得いかず黒板を睨んでいたら颯太が遮るように前に立つ。



「班一緒でいいやろ?」


班決めの為に来た。


『……面倒臭い。適当に決めて』


颯太に苛立ち気味に告げ再び机に突っ伏し完全な眠りにつこうとする空。


「坂本君があんな事するからだよ」



「あっ言うなっ!」



隣の席の池田さんの言葉に慌てる颯太。


『池ちゃんどう言うこと?』


顔を上げ左の苦笑いを浮かべる池田さんを見る。


颯太の方をチラ見して舌をペロと出し話しだす。


「秋月君が寝てるの坂本君が先生に言ったの!」



『そっか!ありがと池ちゃん』


悪人のような笑みを浮かべて前にいる颯太を見る。