「零緒って結構強がりだったりする?」

軽くピンクに染まってるほっぺた。

…永久も、…そうやって、寒がってたなぁ…。

「強がりとかじゃないし。だって、強がったって世界は何も変わらないし、あたし自身の何かが変わるわけじゃないじゃん?そんな、強がりなんて強がるだけ損してるんだよ」

その華奢な指にはーっと息を吹きかけ擦ってる零緒。

「…結構、零緒っていいこと言うね?」

「君みたいな、一年には言われたくないよね?笑」

…ん?

今、君みたいな一年には、って言ったよね…?

「言っとくけど、あたし二年だから」

けらけら笑いながらオレにざまーみろって視線を投げかけてきた零緒。

「…まじかよー」


だからといって態度を変えるとかは絶対したくない。

たかがひとつ年上。

んな、変わりはしない。


そう思ってた。


そう、…思ってたのにな――…?