ある日の部活前。最近はよく十哉と一緒に部室前まで行くことが多くなった。
今日も2人で歩いていると、
「なあ、彼氏おるん?」
と聞かれた。
そのときあたしには彼氏は居ない。だから
「いないよ~」
と答えると、
「じゃあ…付き合ってくれん?」 
と言われた。正直言うと驚いた。びっくりした。だけど、好きだったから
「…良いよ」
といった。この日はとても幸せな日になった。

_ねえ十哉。
あたしはこのときとても幸せでした。
あなたってすごくシャイっぽさそうなのに
こんなあたしに告白してくれてありがとう。
大好きだよ________

それから1ヶ月が経ち、季節も8月、我等の夏休みになっていた。
どうせ部活ばっか。おもしろくないだろうな~と思っていると同クラのなつに
「梨緒は花火祭りどおするの?」
と聞かれた。もうそんな季節か…。
花火祭りというのはここの近くの川の河川敷で出店が出たりして定時になると
花火があがるってゆー祭り。なつも行くみたいだ。
「あたしは…分かんない」
「ふ~ん。なつはねぇ…」

そのままなつが話していたけど正直聞いてなかった。


そしてある日の昼ごろ。メールの着信音がなった。
「ん~?」
携帯をとると送信者は和田十哉だった。
「なんじゃろほいさ」
とかなんとかいいながらメールを見ると
「花火祭り行く!?」
と書いてあった。
「わっかんな~い・」
と送ると
「一緒に行かん!?」
………………ぅえ!?
まあ、一緒に行く人居ないし…
「いいよ(^^)」
と送っといた。そのままメールして、いつの間にかあたしは寝てた。