「なぁ。なぁ。…おいっ」
「えっ?」
びっくりしたあ。
「ここってなに?」
といいながら十哉がプリントを見せてくる。
なんか優華が十哉でいいじゃん・というから移ってしまった。
「あ、そこy=2x-4だよ」
「まぢ?さんきゅっ」
さらさらとプリントに答えを書いていく。
「あのさあ…さっきはありがと」
というと恥ずかしそうに笑った。
そのまま2人で授業中なのに話した。
同じソフト部ということ。
同じ球団が好きなこと。
話しはとても盛り上がった。
そして時間はみんなの待つ放課後になった。
「さよならー」
あたしは着替えずに教室から出た。」
そしたら同じタイミングで十哉が出てきた。
「あ…」
なんかすごい偶然だと思う。
そのまま話しながら部室前に着いたとき
「んじゃ、頑張って」
「おぅ」
その返事をされたときからあたしにとって彼は「クラスメイト」から「気になる存在」になった。