あたしのとなりが和田十哉になってから2週間経った。
特に何もないまま時間は過ぎていくだけだった。

昼休み、あたしは委員会のことで職員室に呼ばれていた。
「じゃ、次の委員会はコレで頼むな。」
「はーい。失礼しました。」
といって職員室を出た。
そのまま教室に戻ろうとすると廊下の角で誰かとぶつかった。
「いったー…」
その拍子に持っていたプリントが落ちた。
「あっ、悪い…」
そういってぶつかった相手がプリントを拾ってくれた。
それが十哉だった。
「ありがと…」
そのまま2人で教室に戻った。
すると優華が
「りお!どこ行ってたの?」
「あ、職員室いってたんだ」
「てか、何で十哉と一緒だったの?」
「え?十哉?」
和田君は友達と喋っていた。
「まさか付き合ってんの!?」
「いや、ありえないから」
そのまま授業が始まりあたしはボーっと席に座っていた。