「じゃ、俺はここで」


CD買って、そのまま駅に。

翔君の降りる駅は、あたしが降りる2つ前。


「うん。また明日ね」
「バイバイ」


プシューとドアが閉まってしまった。


もっと一緒にいたいなんて、翔君に言いたい。

妹的な存在のあたしに、そんな権利はない。


「あ・・・」

翔君は電車が走り始めるまで、手を振ってくれていた。

あたしも振りかえす。