誰かも分からない、分かるのは優しい声。 だけど、どこか寂しげな… 普通なら何も感じない。 でも何故か知りたい。 「…う~ん…」 いきなり会って、相手は確実に変に思うだろう。 「やっぱ止めて…」 おじいちゃんの病室を出てから、何とも言えない不安が過ぎる。 「会ってどーすんだ…あたし…」 そう思いながらも、自然とあたしの足は声のする方へと向かう。