そう思ってしまうほど 
 
立ち入り自由 
 
といった 
 
現代にしては珍しい 
 
屋上だった。 
 

 
錆びた鉛色の 
 
格子の外には 
 
吸い込まれそうな 
 
殺風景が風もなく 
 
広がっていた。 
 
 
綺麗なビルが見えるわけでもなく 
 
かといって地平線が見えるでもなく 
 
半端だなぁと少し思ってしまった。