美里に打ち明けてから一週間後…

あたしに本格的なイジメが、始まった。


ある朝

下駄箱へ行き上履きを取ろうとしたら―

上履きが無くなっていた


美里が一生懸命探してくれた。

あたしの上履きはごみ箱に捨ててあった。


その次の日

「最悪だよ…森井さんがそんな人だったなんて…」

くすくすっ…

「イジメがいあるよね~♪」

あははっ…

「森井さんてあんなブスなのに海斗様と付き合うなんて…」

ふふふっ…


もう…嫌だ!!


そう思う度に美里が助けてくれた。

何度も救ってくれた。


「翠、ちょっとこい」

「うん…今行く」


海斗が図書室にあたしを呼んだ。



ガラガラ…


「ごめん…俺のせいで…」


海斗は、震える声であたしに謝ってきた。


「海斗のせいじゃないよ…」


あたしも言葉の最後が震えてしまった。


分かってる海斗のせいじゃないってこと…

分かってる…こうなる事を分かっていてあたしは海斗と付き合っているんだ


でも…苦しいよ…海斗


耐えられるかな…あたし