そんな俺に自然と龍司は頭を撫でてくる。

(…あっ…龍司の…手…)

昔と変わらないやり取りに俺は何故か安心していた。そんな俺たちに痛い視線が送られてくる。その方へゆっくりと振り向くとそこにはなにやらニヤニヤした和也と陽介がいた。

「なっ、なんだよ。何か言いたそうだな陽介。」

嫌な感じがしたが俺は聞いてみることにした。

「お前ら…ホントに幼なじみ?」
「はっ?どういう意味だよ!」

陽介の意外な質問に俺は思わず叫んでしまっていた。

「だってさ…なんかめちゃくちゃ仲が良くない?まるで恋人みたいなさ。」
「……」

陽介の言葉に俺は何も言えなくなったが…

「まぁ、皐は可愛いからな。学校でもクラスの奴らに言われたよ。」

俺の頭をポンポンと叩きながら龍司が答えた。すると、その言葉に

「確かに…。俺もさっき少し話ししてみて可愛いって思ったよ。」

龍司にノッかるように和也が言いその隣では陽介が頷いていた。

「…お前ら…いい加減にしろよ!ほら、買い物済んだならさっさと行くぞ!」

龍司たちの会話に耐えきれたくなり俺は3人に叫び先にコンビニを出た。

「「…面白いな…」」
「だろ?俺の自慢の幼なじみだせ!」

追いかけるように龍司たちもコンビニから出てきて俺のそばに寄り目的地まで歩き始めた。