その気持ちが嬉しくて胸が痛くて俺は、無意識に龍司を抱き締め返していた。
「皐?」
「ありがとな…でも…先のことより今を大事にしようぜ?それから決めてもいいんじゃないか?」
「!?」
「今は、まだ一緒にいるんだしさ」
龍司の頭を撫でて言うと龍司は、ゆっくりと顔を上げ
「…そうだな…ごめん…弱気なこと言って…」
吹っ切れたように優しく笑った。
「気にすんなよ。お前が元気ないと調子悪いからな」
そう言って俺も微笑み返したが…
「?」
何故か、さっきとは違い真剣な顔で龍司が俺を見ていた。
「なっ、なんだよ」
「…それより賀川先生に何を言われたんだ?」
「…っ…」
突然の問いかけに俺は、驚き言葉が詰まってしまった。
「お前…なんで…」
「呼び出されてただろ?俺が気づかないとでも?」
「……」
ああ…そうだ…俺のことで龍司が気づかないことなんてない。それだけ俺たちは、繋がっている。
「…それで?」
「……」
龍司の強い眼差しに負け俺は、賀川先生に言われたことを龍司に話した。
「…ふーん。でもさ、賀川先生も皐も推薦ならいい話なんじゃないのか?」
「……」
「…まぁ、皐が決めたことなら俺は、何も言わないけど…」
「…賀川…皇さんが言うには、あまり信用できない相手らしいんだよ」
「信用ねぇ…」
俺の言葉に龍司は、何かを考えていた。
「龍司?」
「涼子さんなら知ってるんじゃないか?」
「えっ?」
「皇さんが知り合いなら当然、玲一さんとも関わりがあるだろ?だったら涼子さんも何か知ってるかもしれないだろ?」
「……」
龍司の考えは正しい。皇さんの知り合いなら必ず母さんたちにも関係は、あるだろう。それは、俺自身も考えてなかったわけじゃない。でも、なぜだろう…どこか不安があった。すると、突然、龍司が立ち上がり俺を包むように抱き締めた。
「龍司?」
「大丈夫だ。不安になることなんてない。お前には、俺がいる」
「……」
龍司の優しさに強さに俺の不安は、少しずつ消え去っていった。
俺たちは、こんなにも絆が深い。それは、小さい頃から変わらずにいる。お互いが必要でどちらかが欠けてしまえば俺たちは、壊れてしまうのかもしれない。
「皐?」
「ありがとな…でも…先のことより今を大事にしようぜ?それから決めてもいいんじゃないか?」
「!?」
「今は、まだ一緒にいるんだしさ」
龍司の頭を撫でて言うと龍司は、ゆっくりと顔を上げ
「…そうだな…ごめん…弱気なこと言って…」
吹っ切れたように優しく笑った。
「気にすんなよ。お前が元気ないと調子悪いからな」
そう言って俺も微笑み返したが…
「?」
何故か、さっきとは違い真剣な顔で龍司が俺を見ていた。
「なっ、なんだよ」
「…それより賀川先生に何を言われたんだ?」
「…っ…」
突然の問いかけに俺は、驚き言葉が詰まってしまった。
「お前…なんで…」
「呼び出されてただろ?俺が気づかないとでも?」
「……」
ああ…そうだ…俺のことで龍司が気づかないことなんてない。それだけ俺たちは、繋がっている。
「…それで?」
「……」
龍司の強い眼差しに負け俺は、賀川先生に言われたことを龍司に話した。
「…ふーん。でもさ、賀川先生も皐も推薦ならいい話なんじゃないのか?」
「……」
「…まぁ、皐が決めたことなら俺は、何も言わないけど…」
「…賀川…皇さんが言うには、あまり信用できない相手らしいんだよ」
「信用ねぇ…」
俺の言葉に龍司は、何かを考えていた。
「龍司?」
「涼子さんなら知ってるんじゃないか?」
「えっ?」
「皇さんが知り合いなら当然、玲一さんとも関わりがあるだろ?だったら涼子さんも何か知ってるかもしれないだろ?」
「……」
龍司の考えは正しい。皇さんの知り合いなら必ず母さんたちにも関係は、あるだろう。それは、俺自身も考えてなかったわけじゃない。でも、なぜだろう…どこか不安があった。すると、突然、龍司が立ち上がり俺を包むように抱き締めた。
「龍司?」
「大丈夫だ。不安になることなんてない。お前には、俺がいる」
「……」
龍司の優しさに強さに俺の不安は、少しずつ消え去っていった。
俺たちは、こんなにも絆が深い。それは、小さい頃から変わらずにいる。お互いが必要でどちらかが欠けてしまえば俺たちは、壊れてしまうのかもしれない。