そんな俺を優しく和也は見て

「…龍司のこと皐は大好きなんだな?」

くすっと笑って言い返してきた。

「うーん、まぁな。小さい頃から変わらずそばにいてくれる幼なじみだからな。」

俺が少し照れながら答えると

「そっか…俺と陽介も小さい頃から一緒にいる幼なじみなんだ。だから、あいつのあの無邪気な笑顔は凄いと思ってる。」

陽介をじっと見ながら和也は言った。

「…お互い、幼なじみは大事にしないとな。」

そう言って俺は、和也に微笑み彼も頷いてくれたがふと足を止め

「…うーん、俺としては皐とも仲良くなりたいんだけど?」

「えっ?」

俺の目をじっと見つめて和也は言い俺が聞き返すと同時に

「皐〜!」
「和也〜!」

龍司と陽介がコンビニの前から大声で俺たちを呼んだ。

「あいつら…いつの間に…」

呆れて俺が言うと

「まぁ、まぁ…。俺がお前を引き止めたせいだから。とにかく早く行こう。」

和也が宥めるように言い急いで龍司たちの所へ駆け寄って行った。

「…はぁ…」

そんな和也に溜め息をついて俺も後を追うように走り出した。俺たちが自分たちの方へ向かっているのを確認すると龍司と陽介は目を輝かせながらコンビニの中へと入っていった。