「マジ?」
「ああ。」
「…和也…放課後…行くぞ?」
「…わかった。」

不安な顔で陽介が言うとその意味を察し和也は、頷いた。



自習時間が終わった昼休み、俺たちは、いつもの屋上へと向かっていた。

「「……」」

ぐったりとしている龍司と由岐の後ろを呆れながら俺は、歩いてた。

「お前ら…あれぐらいの勉強でなに疲れた顔してるんだよ。」
「だって、あんなに勉強したの久しぶりからさ…」
「…まぁ、お前らの場合、勉強より運動バカだからな。だけど…星城に受かりたかったらもっと頑張らないとダメだぜ。」
「「……」」

俺の言葉に2人は、ますます愕然としてしまった。その姿を見た俺は

「たくっ、俺と一緒に星城行きたくないのかよ。俺は、一緒に行きたいのに…」

思わず本音を洩らしていた。

「「……」」

案の定、龍司と由岐は、めちゃくちゃ嬉しそうに俺を見つめ

「皐♪俺は、頑張るよ!絶対に受かって皐と並んで歩く!」
「はぁ?それは、俺の役割なんだよ!由岐に負けず俺も頑張るよ!」

俺に強く宣言をした。そんな2人に俺は、ただ呆れるしかなかった。



そして、1日が終わり由岐を連れていつもの場所へ行くと…ドアの前で元気のない男2人が立っていた。