「もしかして…和也たちも進路で悩んでるのか?」

歩きながら俺は2人に聞き返す。

「…俺たちもって…まさか…皐たちもか?」

俺の言葉にびっくりした和也が聞き返してくる。

「まぁな。とりあえずその話しは後にしようぜ?なぁ、皐ちょっとコンビニ寄ってこうぜ?」

俺たちの会話に遠くにあるコンビニを見つけた龍司が少し呆れながら言ってきた。

「はっ?なんでコンビニ?」

「なんでって…お前ん家に飲み物とか預けちまっただろ?だからあの場所に行くなら食い物とか必要じゃん。」

「……」

なぜか目を輝かした陽介が俺をじっと見つめていた。しかも龍司も一緒に…。

(こいつら…もしかして似た者同士か?)

そんな俺の考えてることがわかったのか

「…悪い…」

俺の隣に並び肩を叩いて呆れながら和也が謝ってきた。

「…いや。なんかお互い苦労してるかもな。」

「…そうだな。」

和也と微笑み合いながら俺たちは龍司の提案通りコンビニへと向かった。龍司と陽介が前を俺と和也で並んで後ろを歩く。すると、突然龍司たちを見ながら

「それにしても…さっき会ったばっかりなのにあいつらもう仲良くなってやがる…」

不思議そうに呟いたがそれに対し

「まぁ、龍司は人見知りしないから…それに裏表なくていつもあの爽やかな笑顔で相手と打ち解けるんだよ。」

俺は、龍司のことを嬉しそうに話していた。