(…龍司と同じ?だとしたら…学年で真ん中…)

「お前…その外見で?」
「まぁな…。けどそれも龍司と同じだろ?」
「……」

和也の言葉に俺は溜め息しか出なかった。そして、仕方がなく俺は陽介の宿題を見てやることにした。


「…和也…今の本当なのか?」
「んっ?ああ、嘘ついてどうすんだよ。」
「マジかよ…」
「お前ら…人を見かけで判断するなよ。まっ、陽介よりは良い方だけどさ…」
「はぁ…。」

そんな2人のやり取りなど知りもしない俺は

「おい!お前らも手伝え!ついでに一緒に片付けるぞ!」

テーブルの上を整理しながら2人に大声で叫んだ。

「「はーい。」」

そんな俺に嫌そうに返事をして龍司と和也も椅子に座った。そして…。

「……」

たくさんの宿題の山に俺は唖然とした。

「えっと…龍司に和也?」「「んっ?」」
「まさかとは思うんだけどさ…お前らも手をつけてない?」
「「……」」

俺の質問に2人は俺から目を逸らし黙り込んだ。

「はぁ〜。」

そんな2人に俺は溜め息をつくと…

「そんなお前はどうなんだ?」

龍司が俺に問いかけてきた。

「俺?まだ、終わってはいないが半分は出来てるぞ?」

あっさりと答え持ち歩いてたノートを取り出して龍司に見せた。

「……」

そして、無言のままノートを取ろうとする手を俺はすかさずひっぱたいた。

「…っ…」