目をキラキラと輝かせながら陽介が言うと

「陽介…遊ぶのもいいけどちゃんと宿題やれよ?今回は手伝ってやらないからな。」

じっと真剣な顔で和也は陽介に言い返した。その言葉に陽介は何も言えなくなっていた。

(…まさか…手伝ってもらうつもりだったのか?)

そんなことを考えていると

「ねぇ、皐は成績とかいいの?」

突然、陽介に意外な質問を受けた。その問いに

「皐は、うちのトップだぜ?」

ニヤリと悪そうな笑みを浮かべながら龍司が答えた。

「…はぁ、なんでお前が答えるんだよ。それに学年だろ?」

呆れながら返す俺に何故か視線が痛かった。その視線の方を見ると

「…和也?」

目を開かせながらじっと和也が俺を見ていた。それを見て龍司と陽介も驚いていた。

「えっと…和也?どうかしたか?」

俺は、和也に近づき呼び方けてみた。その瞬間、俺は和也に腕を掴まれた。

「…和也?」

突然のことに俺は驚いていてしまった。そして…。

「皐、俺からのお願いだ。陽介の勉強を見てやってくれ!」

真剣な顔で和也にそう言われてしまい俺は断れなかった。

「はぁ…しょうがない、皐今日はお開きにするか?」

呆れたように龍司が何故か辺りを片付けながら言った。

(こいつ…いつのまに…)

龍司の素早い行動に呆気に捉えながらも俺は

「そうだな。結局、夕食はなしってことで帰ろうぜ?」

龍司に頷き和也と陽介に声をかけた。