『今からどっか行く?』



いつもどうりの冷めた顔に戻った。



「行くわけないし」



そっけなく答えた。



『じゃあさ何か買ってあげるって言ったら?』



神田に背を向けたあたしに尋ねた。



「な、なら、付き合わなくもないけど…」



『じゃあ行くか』



そう言ってあたしを手を掴み歩き出した。