「彼氏といるって知ってるならメールすんな。あほ」



『あほじゃねぇし』



「あたしが彼氏といたいって気持ちもわかんない人はあほだって言ってんの!」



『わかってるし。そんくらい』



俯いて地面を蹴る神田涼。



「ならなんでっ…」



『お前ら二人の時間を終わらせてやろうと思って』



俯いたまま目だけ、あたしの方へ向ける。



「……まじで最低なヤツ」



『だったら?』



「まじでうるせぇっ…」