「惚れるわけないじゃんっ」



あたしは龍貴の腕に抱きついた。



『だってあいつイケメンじゃん?』



「龍貴のほうがタイプだもんっ」



『おぉっ!俺かぁ』



頬を少し赤くして笑った。



その時あたしの携帯が音を立てた。



「あっ。ごめん、ちょっと待ってて」



龍貴にそう言って携帯を開いた。