そのまま矢耶の首に顔をうずくめる。


「見えるとこにはつけちゃダメだからね?」


毎度毎度同じことを言う。

けど従ったことはねぇな。
なんだかんだ言って許す矢耶。

いちを俺的にはマーキングのつもりなんだよ。

やる必要ねぇけど見せつけてやりてぇ。

矢耶は俺のって、嬉埼藍飛のだってな。

いつもは髪で隠れる右耳の下辺りにつける。

けど今日は首の真ん中につける。


首を舌でつたいながら目的の場所に吸い付く。


「やっ…………」


とっさに顔を背けて抵抗を見せる


「つけないでって言ったのに―こんなとこまる見えじゃんか!」


『マーキングなんだから見えないと意味ないだろ?』

「………………けどっ」


『今はそんなことよりこっちに集中しろよ。』


ニヤッと口元を上げる。