「「仲直りしてよかった。よかった。」」


梁翔さんと姉貴が顔を見合わせて俺に言ってきた。


『あぁ。』

「矢耶が機嫌悪くなるとあとが怖いからな。一週間は話してくれないんじゃないか?ははは―――……」

「ほんとよ~矢耶ちゃんが機嫌良くなって一安心ね。ねっ藍飛!あはは!」


梁翔さん、姉貴、、、
笑い事じゃない。

矢耶ならしかねない。

俺は苦笑いしかできなかった。

とりあえず同棲初日からの喧嘩はさけれた。

今から家に帰って片付けしなきゃなんねぇからなぁ…。

早いとこ食べ終わるか。


『矢耶。今日は片付けしなきゃなんねぇから早く食べろ。デザートはまた今度。いつでも食べれるだろ?』

「えぇ――――」


不満そうな顔を見せる。

また機嫌悪くなってもらうのはごめんだ。

けど仕方ねぇな。


『俺は家で矢耶とのんびりしたいけどな。ダメか?』


矢耶の頭を撫でながら優しい声で甘える様に言ってみる。


「…………ん――――――」


矢耶はこれに弱い。

基本、頭を撫でられるのが好きな矢耶。

だから俺が頼んだら"うん"と言わざるをえない。