『矢耶。んな可愛いことここで言うな。俺と二人だけの時に言え』


わしゃわしゃと頭を撫でた。


「もうっ!!髪くしゃくしゃになっちゃうじゃん」


と手で髪を整えながらぷぅっと頬を膨らませた。

矢耶の膨らんだ左頬を人差し指で突いてやった。


『ほらっご飯食べるぞ。俺はオムライスを先に食べるからな。矢耶はドリアな』


笑いながら矢耶の食べかけのオムライスに手をかけた。


「あー!矢耶が先に食べてたのにー!!」


機嫌がよくなったのか声のトーンも上がっている。

それが嬉しくて、つい


『仕方ねぇな。じゃぁ俺がドリア食べるから矢耶はオムライスな』

「うんっありがとう!!」


鼻歌を歌いながら食べだした。

矢耶を見てると満たされた気分になる。

ほんと可愛いなぁ。

俺もドリア食べよ。


「藍~ドリアちゃんと半分残しといてよー」

『分かったよ。矢耶もオムライス残しとけよ』

「はいはぁーい!このオムライス美味しい!」


返事した矢耶に思わず笑みをうかべた。