「あっ……あ…お…………藍―――……!!」


矢耶が大きい声を出して目を見開いて、俺から離れ指を指してきた。


『なんだよ』


なんか分かんねぇけど離れたことに苛立った。

だから不機嫌に聞いた。


「なんだよ。じゃない!言ったよね?!人前ではしないでって!忘れたの?!」


矢耶が怒った。

机を軽く叩きながら声をあげる。

矢耶の行動に驚いたのか梁翔さんと姉貴が


「矢耶ちゃん落ち着いて。」
「矢耶。ここ店だぞ。」


と言い宥め様とした。

けど


「だってこの前言ったもん!やめてって。」


今日の矢耶は言い返してくる。


『この前とは状況が違うだろ。ここに居るやつらに見せ付けるためなんだから。男達が矢耶を見てんだよ。』


説得しようとしてるのに


「そんな理由通用しない!藍も女の人からめっちゃ見られてるじゃん!藍は良くて矢耶はダメなの?じゃぁ藍も見られない様にしてよ!」


どーしたんだよ。

今日は素直に言ってくるなぁ。

そんな風に思ってくれてたのか。

ほっとした。