電話をきると手を振りながら先生が駆け寄って来た。

「ちわっ」

「こんにちは、すみません…」

「大丈夫?」

「はい…先生?お母さんが警察にいるって…」

「あ~俺にもメールきてたわ」

「どうしよ…」

「ちょっと電話してみるね」

そういって先生は少し離れた場所に行った。

私は海をみていた。

「お母さん出ないよ」

「すみません…」

「どうしたっけ?話せる?」

「なんかもう親が嫌でたまらなくなって…」

「俺も高校の時そういう時期あった」