最初にかけてくれたことが嬉しくて顔がにやける。

それをごまかすためにお母さんにかけ直した。

お母さんに少し遅くなることを伝え、先生が来るのを待った。

3分くらいすると先生が来た。

「岡田さんは助手席でしょ」

気をきかせてくれた鈴木ちゃん。

「後ろに乗る~ゆいちゃん前に乗っていいよ」

「じゃあ前に乗りまーす」

「岡田さんゆいちゃんに話してくださいよ!先生のこと。ゆいちゃん知らないから助手席に乗ったじゃないですか~」

って私の耳元でこそっと鈴木ちゃんが言った。