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『聡(ﾊｼﾞﾒ)!奬(ｼｮｳ)!』
俺は自分視線の先にある二つの背中に向かって言う。

スキッとした短髪に、優しい目、
白い歯が特徴的な穂鳥　奬(ﾎﾄﾘ　ｼｮｳ)さんが
いち早く気づく。

「あ、唯斗!!」
その声にようやくもう1人の人物、
少し、髪が長く、いつも笑っている陽気な奴、
雨崎　聡(ｱﾏｻｷ　ﾊｼﾞﾒ)が気づく。

「あ、唯～!!」








――――近くのカフェでお茶をしながら
話を切り出した。
『聡、奬。ちょっとゲームに付き合ってくれないかな。』

そう、聡と奬は、
二人とも、ホストクラブのオーナーだ。

「あ、またやるのか?」
「こりねぇな。」
『まだまだこれから☆』

聡と奬は俺の幼馴染。
すごいだろう?これをゲームに活用しない手はない。

そう、今回のゲームのキーワードは"幼馴染"。
こんな偶然はめったにないからね。
『使わせてもらわないと。』
「相変わらず腹ぐれぇ～。」
「まじ怖いわ、お前。」
『でも、すごくないか?この偶然。これはもう運命だね。』
「まぁ確かに。…面白そうだし、いいよ。」
「俺も普通にいいよ。」
『金はいくら出せばいい?』
「あれだ。幼馴染のよしみとして、」
「これだけにしといてやるよ。」
「「1億50000万。これで1年うちのNo.1貸すよ。」」
『…!!まじで!?んな安くていいの!?』
「おう。」
そして俺は満面の笑みで言った。
『いいね。幼馴染のよしみって☆』

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