そんな妄想はたった一瞬の出来事だった。

仕事に行ってたはずの優也に、後ろにいたのは隣でいつも仕事してた紗和。

そして両手に買い物袋を抱えて驚いているあたし。

なんてみじめなんだろう。

この後の事はよく覚えていないけど、今だに忘れられない紗和のセリフ

『やだ、早紀江。』

あたしの予感はここで的中した。