『ヤス、彼女できた?』
『・・・・・・。』『学校の子?』
『・・・・・・。』
あたしは一気に酔いは冷めたけど、まだ酔ってるフリをして明るく努めた。

『うん。・・・ごめんね。』
『何で謝るのーいいなぁ。』
羨ましがってみたり、笑ってみたり、でも腹の中では嫌らしい真っ黒な渦が巻いていた。


『美波も早く見つけなよ。』

これだけは言って欲しくなかった。
あたしの涙腺はもう止まらない。
滝のように溢れ出る涙、絶対に彼の前で泣きたくなかったのに。
『何でそんな事いうの??』

あたしの気持ちがヤスに分かってしまった時。

それはあたし達が終わる時。