一人暮らしにも慣れてきた頃、地元の幼なじみが、部屋を見つけるまで一緒に住まわせてと言ってきた。

嬉しさ半分、鬱陶しさ半分で同居生活が始まった。


『わー美波久しぶり!ごめんね、迷惑かけちゃって。宜しくお願いします。』

『早紀江~久しぶり!狭いけど気にしないで、好きにしてねっ』

『じゃぁ、乾杯!!』

それからあたし達は2人で暮らすお祝いのパーティーをした。

今早紀江は彼氏に振られたばかりで、自分に喝を入れるために東京へ来たという事。

それから地元では鮎美ができちゃった婚をするという事。
祐治は二人目の赤ちゃんが出来たという事。
地元では珍しく、喫茶店ではなくカフェが出来たという事。
早紀江はとりあえずアルバイトをしながらやりたい仕事を見つけると言う事。

そんな話を延々と毎日していた。