美波が出勤すると、新しい子が何人かいた。
オープンからいた子でもすぐ辞めた子は多いから、今一番仲良くなっているのが年下の大先輩百合ちゃんだった。

『あいちゃん、お疲れ様です！久しぶりですねぇ。』
『わぁ、百合ちゃん久しぶりだね、紗和は結構出てるでしょ。もしかして今日ヒマ？』

『ですねー給料日前の祝日ですから。』
『じゃぁ、ちょっとでない？』

小沢に確認を取り、外へでて百合ちゃんとお茶をする事にした。
小沢は割と女の子達には気がきいて・・・・・・多少ひいきはあるが、うちの店でも百合ちゃんはひいきにしているようだし、あたしや紗和と百合ちゃんが仲が良いのも承知だ。

『あいちゃん、実はあまり大きな声じゃいえないんですけど、紗和さん危ないと思うんですよ。』


百合ちゃんはすごく良いこで嘘や悪口は言わない子だったから、百合ちゃんの言葉には衝撃を隠せなかった。