『おはよう。』

気がつくとヤスが起きていたようだ。

『おはよう。ってもう夕方位だよ。』

『ウソッ!すごい寝たなあ。』
ヤスがベッドからでないまま美波の後ろから抱きつく。

『ちょっ、危ないよ灰が落ちるー。』

『いーよ、気にしない。俺にもちょうだい。』

煙草をヤスに渡して、美波は着替え始めた。

このまま長居したら帰りたくなくなっちゃう。
『あたし帰るね!今日はありがとう。・・・・・・・・・・またね。』

『うん。俺も、ありがとう。またね!』
すごくドキドキした。またねって言ってまたがなかったらどうしようかと思った。

今までも、いろんな人に会った時はこんなんじゃなかったはずなのに。

今はまたねって言葉が辛い。
次に会う時まで期待しちゃうあたしがいるから。