せっかく美波と久しぶりのクラブだったから、今日1日ゆっくすりするつもりだったのに・・・・と早紀江は一人ごちた。
最近は部屋に帰ってきても1人の事が多い。
もちろん美波の部屋なのだが、気を使わないという意味では大分楽ではある。

早紀江も美波が誰か良い人がいるのは知っていたが、美波は何も言わない。
そして早紀江も聞けなくなっていた。

ピピピッ

《お疲れ様!紗和ちゃん今日お休みだったけど夜でれますか?この間入った三宅さんがまた紗和ちゃん指名です。二時間の予約で時間は融通聞くので、早急に返信下さい。小沢》


店長の小沢からだ。この間入った三宅といえば、顔は悪くないもののあまりにしつこくて初めて本番してしまった客だった。
しかも三宅は裕福らしく店以外でお金をくれた。
きっと今日も三宅は本番をしたがるだろうし、何かこちらから言えば三宅1人だけで今日は五万円になるはずだ。

この調子なら来週から部屋を探して、来月には引っ越しができそうだ。

《分かりました。7時からなら平気なので、私入ります。紗和》

メールを返信すると早紀江はそのまま眠りこんだ。