昼間の事務職は9時から5時で、6時から週に4日は池袋で夜も働いた。

気がつけば、金曜日は必ず終電を逃してしまってそのまま朝まで働いて始発で帰るか、余裕があればタクシーで帰る日もある。

夜の仕事も半年を迎えようとしていた。
不規則な生活で美波は睡眠不足が続いていた。


あまりに眠れない日が続く時は、眠剤を頼る。

最近の美波は、インターネットでたくさんの人と会話をするのが1つの楽しみになっていた。

昼間の美波。
夜の風俗嬢あい。

そしてインターネットではそれも関係ないあたしがいる。
それがたまらなく快感なのだ。
気がつけば仕事の日でもそうじゃない日でも、夜中の三時位までメールのやりとりをする。