僕の目の前に百合が立っていた。

ドクン…。
こんな近くで百合を久しぶりだった。



どうしよう…。僕達の目が合う。


『優っ、あっ…鈴木君…久しぶりだね』


『…………あぁ』


僕はこの状況に絶える事が出来ずに逃げ出した。


《鈴木君》


百合は僕との約束を守ってくれてた。
でも寂しかった。
こうやって百合とは離れていく…
少しずつ…少しずつ。
僕はそれがとても辛い。



梅雨の時期がもう明けようとしていた。
そして夏がやってくる。
蝉の声がうるさい。
そして暑い。
何もかもがダルい。

でも僕は学校へいく。


今日の一時間目は体育。
一時間から体育は一日が長い気がするから嫌だった。
今日は外でサッカー。
外はすごく暑い。


『安里~歩~俺やる気でない』


『俺ははりきるし!!』


こう安里は立ち上がって言う。


『でも負けたくないよな~』


歩も安里に負けじとはりきっていた。


まぁ…頑張るか~。



数十分後、グラウンドには楽しそうにボールを追いかける、僕たちがいた。

ふと僕は気付く。


百合がこっちを見ているという事に。

僕の事を見てるのかな?って思ってしまった。


でも百合は前に進んでいた。