ここは百合と手を繋いで歩いた道。
懐かしいな。
そしてこのバス停でいろいろなモノを見た。
百合と滝川先輩とか。
これも一つの思い出。
僕達はこの道で何かが変わった。
僕は限界を越えた。
百合を信じられなくなった。
百合の嘘がとても痛かった。
百合…嘘なんかつかなくてもよかったんだよ。
百合が嘘をつくから余計に辛かった。
百合…本当の事を言って欲しかった。
でも僕は百合に嘘をついてしまった。
《百合を好きじゃない》
こう、嘘をついてしまったんだ。
百合…僕もひどい人間だ。
百合が全て悪いんじゃない。
僕も悪かったんだ。
僕が弱虫だから、百合を幸せに出来ないと思ったんだ。
百合は前、こう言ってくれたね。
《優君が居てくれれば幸せ》
そう言ってくれたね。
あれは本当?嘘じゃないかな?
僕はまだ百合を信じてない部分があるんだ。
傷つきたくないから。
ほらね、僕は弱虫な人間でしょ…?
この街には…百合との思い出が強すぎる。
今の僕は弱虫だから,絶えれないんだ。
その弱さが涙に変わって頬をつたうんだ。
これから僕が一番幸せだった日の事を話すよ。