・・・一日一日が当たり前のように過ぎていく。

だんだん僕の気持ちが分からなくなってきた。
百合が好きなんだけど、僕は何も出来ない。
何も行動が出来ない。

僕は弱虫だから。


沈んだ気持ちを抱き、百合との思い出の場所へと向かった。



夕方の教室
夕方の図書館
夕方のテニスコート


僕と百合の思い出を探す為に。
そして僕を見直す為に。

最初に向かったのは夕方の教室。
誰もいない。
そして、僕は前から4番目の席に座った。
僕の横には百合がいた。

僕は幸せすぎた。
百合と初めて喋った時は、緊張したな。
でも和樹の事で僕達は喋らなくなったよね。


僕は辛かった。
でも仲直りして、また仲良くなったよね。


僕は百合をどんどん好きになっていった。
もう止められないくらい、僕は百合の事を愛していた。
でもまた僕達の距離は遠くなったよね。



百合が教室で泣いてしまったとき、僕は後悔したんだ。
僕が百合を不安にさせてしまった。
僕が百合を傷つけてしまった。
謝ろうと思ったんだ。


その夜、僕は百合に電話をかけた。

許してもらえなくていい。
百合に謝りたかったんだ。

百合は許してくれたよね。

ありがとう。


そして僕達の距離はどんどん縮まっていったよね。