・・・テストの結果発表当日―



『優~張り出された~』


『おうー』


と僕は掲示板に向かった。


―ザワザワ・・・


また前の時と同じぐらいの人の量。


僕の名前…僕の名前は百合の隣にあるかな…?


掲示板に目をやる。


一位 鈴木優


二位 小林百合


と書かれていた。


僕は自分の目を疑ったんだ。


僕が一番になれるはずがなかった。


『おい…優一番だぜ…?』

『……うん』


『すげぇじゃん!!おめでと』


僕は嬉しくて歩の言葉に返せなかった。


また僕は百合の隣。


僕の一番居心地が良い場所を得たんだ。



学校の帰り道。


僕は日課になっている百合と一緒に学校を出る。


『優君すごいね!!百合負けちゃったぁ』


『百合もすごいじゃん。まぐれだよ』


と言い僕は百合の頭をポンッと叩く。


『じゃあ…ひとつお願い聞いてもらってもいい?』


『うん,何?』


『プリクラ撮ろ?二人だけで』


『うん…』


僕達はゲームセンターに向かった。


プリクラの中は4人で行った時は狭かったけど、2人は広く感じた。


―カシャ・・・

ライトが眩しくて、目がチカチカした。



僕と百合の初めてのプリクラ。


僕は迷わず携帯に貼る。


プリクラの中の百合は笑っていた。

とびきりの笑顔で。


百合…この笑顔は本物ですか?


偽物ですか?


今も僕はこの笑顔は本物だと思うんだ。


百合…君の一番居心地良い場所は…


どこでしたか?