──…あれから何日百合と話してないだろう…



メールも来ないし、百合はどうしているのだろう…

和樹とも連絡を取っていない。



学校は同じなんだが、、クラスが離れているし、全然会わない。


多分まだ怒っているのだろう…

だから関わらない事にした。


謝れば済む話だけど、無理な気がしたんだ。


でもそんな事を忘れられる時があった。


相沢瞳とのメールのやりとり。


相沢瞳はとても優しくて面白くて、メールしていると楽しいんだ。



その時だけは、百合と和樹の事を忘れられた。


百合と僕が話さなくなって、歩と沙紀はちょっと大変そうだった。



気を使ってくれてたんだ。

ごめんな。


ありがとう。


まじ歩と沙紀はいい友達だよ。



そんな事が当たり前になっていく毎日。



でも百合を想う気持ちだけは変わらなかったんだ。

これが正直な気持ち。


でもそんな事は言えない。


そんな時、休み時間にいつもと同じように歩と喋っていたら、ポケットの中にある携帯が震えだした。


携帯を開けてみると、

《新着メール一件》

という文字。

誰だ?思い、開けてみると、

和樹からだった。

《話がある》



こう送られてきていた。


和樹…


今更何だろう?


僕は昼休み、嫌な思い出のある中庭へと行った。