『ただいま…』

『優、おかえり』


僕は階段を上り、自分に部屋へと向かう。

疲れた体を引きずりながら。



―ガチャ…

『疲れた』

ぼくは、ベットへとダイブした。


僕はどうしたいんだろう?

百合が好きなのに…

素直に行動出来ない…


次第に僕はちっぽけな人間なんだなって思えてきた。


ポケットに手を入れた。

─…ガサッ・・



この手紙は…今日あの子から貰った手紙だ。


メールしなきゃな…と僕は携帯を手に取った。

アドレス帳にその子のアドレスを入れていく…


案外短いアドレスだったので簡単に入力が出来た。

でも何て打てばいいんだ?


僕はあまり女の子とメールしない。

めんどくさいんだ。


でも送らなきゃ…



《鈴木優です☆》

こんな感じ?


…僕は送信ボタンを押す。


すると相沢瞳からすぐに返事が来た。


《メールありがとう! びっくりしたでしょ?ごめんね》


そしてまた考える…


《いいよ。気にしないで!》


相沢瞳とのメールがスタートした。



話した内容は、中学の事、部活の事、クラスの事、


相沢さんはバスケ部にしたらしい。

僕と一緒だ。

少しだけバスケの話で盛り上がった。


メールは夜まで続いた…



そしたら相沢瞳からのメールともう一つ新着メールが来ていた。


誰だろう?

アドレスは知らない人からだ。


メールの内容は

《鈴木君ですか?小林百合です》


僕は内容を見て携帯を勢いよく閉じた


何で?


何で百合から?


何で?