どういう事だ?
百合は僕に気があるのかな?
まぁそんな事はないだろう…
プラスの方ばっかり考えるのはやめよ。
違ってたらキツい。
でも違ってなくても嬉しいな。
二時間目のテストからは嬉しさのあまり、記憶にない。
『優!!学食行こうぜ』
『おー』
そうだ、今日から学食が使えるんだ。
何か高校生って感じがする。
給食とは全然違うし。
何か楽しい。
『優ーどれにする?』
ずらりと並ぶメニュー。
どれもおいしそう。
『俺はー日替わりでいいや、安いし』
『俺も!』
だって日替わりランチ450円とか安すぎでしょ?
即決定。
僕と歩は空いているテーブルで昼食を食べた。
『なぁ、優!!良い話してあげようか?』
『何?』
『今度、俺、優、沙紀、小林さんで遊ばね~?』
『はっ?まじで言ってんの?』
僕はプチトマトを刺しながら歩を見る。
『まじまじ! だって沙紀と考え中だもん』
『嬉しいけど…悪いじゃん』
『何言ってんの?アホじゃん』
『大丈夫なん?』
僕は真っ赤なプチトマトを口に含んだ。
『任せろって!!』
本当は嬉しかった。また百合との距離を縮める事が出来そうだったから。
それと和樹より前に行けそうだったから。
携帯を手に取ると、新着メール一件来ていた。
誰だ?
メールを見ると、差出人は和樹だった。
《後で話そうぜ☆》
僕はあまり行く気がなかった。
でも和樹は友達だから、
話くらいは聞いてあげられる。
僕は昼、和樹と中庭で会う事になった。