そこへ、

「シュンちゃ~ん、まだ開いてますぅ~?」

ユキは耳を疑った。

なんの声?

そして目を疑った。

会社の制服姿ではあるが、耳には飾り物、髪はロングの茶色で巻き毛。

その毛先を、つけ爪にアートをした指で触りながら、どう見ても学生気分が抜けてなさそうな若い女性社員らしき子が入ってきた。