(ひょっとして、不器用?)

ユキはそう思ってしまった。

ふいに、舌打ちを真似てみた。

シュンは天井を見上げて、

「空耳かぁ~」

と呟く。

今度は、ブツブツ独り言を言いながら相変わらず作業を続けている。