ユキシュンが来なくなって、二週間が過ぎた。

「ユキシュン、最近来ねぇーな。」

マスターは、新聞を広げながら話す。

「そうね…。」

師走に入り、街中が慌ただしくなっていく。

それとは裏腹に、珍しく今夜は客は今の所ゼロだ。