俺は本当のことは言わず、休息日だと言った。

「そうなんだ。オーディションとか受けたりしてるの?」

壁に張っていたオーディション用紙を見て、君が言った。

「あっ、これ?これは、違うんだ。自分の曲を録音して事務所に送ったりはしてるんだけど、なんか、オーディションは受ける気がしなくて」