「帰ろっか…?」


「そうだね。」


俺達は、外へ出た。



「うわぁ…」

南が微笑んだ。

「金木犀の香りがするね」

「この香りが?金木犀っていうの?」


冬になると、
香ってくるこの香り。

ずっと…なんだろうって思ってた。