泣き止んだ由香は化粧を済まし、落ち込んだテンションを上げる為カラオケに向かった。


駅前はクラスの人に会ってしまう恐れがある為、智也の車で駅から離れたカラオケに行く事にした。

『智也の車初めて乗る―』

「あ~そっか。アズは乗った事無かったかぁ。」

「アタシ3回目―笑」


そう言いながら由香は助手席に乗る。

私は後ろを占領。

いい匂い。甘ったるいココナッツ。


『ココナッツくさ~笑』

「え?いい匂いじゃん!!」

「誰だ!?今臭いっつったの!笑 死刑笑」

『絶対智也には殺されたくない笑』

「アタシ殺されてもいい笑」


「「あはは!!」」


私が見てる限り由香が智也を気になってるのはバレバレ。

智也も多分気づいてる。