PM 6:41



智也が死んだ。

―享年27歳―





「嘘っ!!嘘だよね!?ねぇ?アズ!嘘だよね!?」





泣き叫ぶ由香に私は何も答えられず、由香の手をギュッと握った。





智也が寝かされているベッドの横で智也のお母さんとお父さんが泣いていた。





「ねぇ!起きてよ!アタシのハンバーグ食べるんじゃなかったの?」



そう、叫びながら智也の体を揺らす。




「ねぇ!!!―――…結婚するんじゃなかったの!?ずっと…一生!一緒にいるって約束したじゃん!!!………なんで!?なんで智也だけ先逝くの?…」





私の涙も止まらない。





「どうしてアタシも一緒に連れて行ってくれなかったの…?」







智也のお母さんとお父さんが由香に言う。



「ありがとう。ありがとう。」






私はその光景を見て


ドラマ?夢?

あ…夢なんだ。


早く眼覚めろ。



ずっと想ってた。





なのに左足が酷く痛む。


現実にしたくない。


こんなのありえない。