「…うん。うん。分かった。待ってる。」


由香がゆっくり電話を切った。
もう泣き止んでいた。


「智也ここ来るって。いい?」

『いいよ―』

「ごめんね」

『いいさぁ~謝らないでよ。智也、由香の事心配なんだね。』

「そうなのかなぁ?」


こう言いながらも少し笑顔を見せた。

私の苛立ちも少しおさまった。