由香と私は後ろの席に乗った。


何の匂いか分からないけど独特な匂いがした。


いい香りではない。



「はじめまして~。」


後ろを向きつつ、名刺を出してきた。



「○○(デリの名前)のオーナーやらせてもらってます、浜田と申します。」



「「こんちは」」




見た目は40歳過ぎのおじさんで、スーツの大人だった。


ちょっと茶色の髪の毛で、お洒落と言うより白髪隠しにも見えた。



「じゃあ、ちょっとお店の説明できる場所に移動しようか。」



『はい。』